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【欧州】欧州特許庁(EPO)2022年度の年次レビューを公表

2023年11月NEW

欧州特許庁(EPO)は、2023年6月28日に、年次レビュー2022(Annual Review 2022)を公表しました。

年次レビューでは、EPOの「戦略計画2023」の5つの目標それぞれについての成果が紹介されている他、品質、国際協力、及びデータ保護等に関し、主要分野における詳細な活動報告が付属レポートとして掲載されています。

「戦略計画2023」とは、2019年6月に採択された4か年計画であり、以下の5つの目標を掲げています。
目標1「熱意に満ち、知識が豊富で、かつ協力的な組織の構築」
目標2「ITシステムの簡素化及び近代化」
目標3「高品質の成果物及びサービスの効率的な提供」
目標4「グローバルな影響力を有する欧州特許システム及びネットワークの構築」
目標5「長期的な持続可能性の確保」

年次レビュー2022によりますと、「戦略計画2023」の完了に向けた進捗度は、予定を大幅に上回るものだとされています。
例えば、目標1に関し、審査官の採用目標が達成され、デジタル化等により柔軟な働き方が可能とされました。
目標3に関しては、高品質な審査を維持するためPatent Quality Charter(特許品質憲章)が定められ、特許の質に関する共通の指標とされています。
また、EPOでは過去最高の193,460件(対前年比2.5%増)の出願が受理されたにも関わらず、審査遅延(出願から36ヶ月以上経過した案件)は、2019年の19.1%から14.3%に減少しました。
さらに、隔年で実施しているユーザー満足度調査(User Satisfaction Surveys:USS)において、異議申立におけるビデオ会議による口頭審理に関するアンケート調査が実施され、7,000人の回答者のうち約77%が「良い」または「非常に良い」と回答しました。